食べ物と同じように身近で得られる材料から布を作りたい。OLYMPUS DIGITAL CAMERA
その気持ちから、奈良の風土に合う木綿を選び、
綿花を栽培し、手紡ぎ手織りで布を作っています。

自家用の衣服のための布を作ることが目標の一つ。
そしてもう一つの目標は、製品に仕上げて世に送り出すことです。

何でもすぐに手に入る今の時代としては途方もない道のりですが、
手紡ぎ手織りの品の風合いはほかに代えられません。

手紡ぎは作業そのものの愉しさもあり、時には心の落ち着きを
取り戻す時間にもなるでしょう。上達に向けて努力したり、
仲間と一緒に作業することも喜びとなります。

時間がかかり過ぎるという理由で、日本では次々と手放してきた
この手仕事ですが、だから今、新鮮に出会うことができます。

一人ひとりの愉しみにはじまり、その延長には
現代の用にかなう製品づくりがある。
奈良の生きた営みにしていきたいと思います。

つちや織物所
土屋美恵子