1月の3日教室のご案内

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2016年1月の3日教室は第2、3、4水曜日に変更になります。
通常は奇数月の第1、2、3水曜日に開催しています。

<3日教室>
綿を糸車で紡ぎ、その糸を使って小さな布を織る3回のコースです。

日時 
1月の会 1月13日(水)、20日(水)、27日(水)
     各日とも13:30~16:30

会費 12000円 (3日間分、綿代、お茶付)

定員 4名

場所 奈良木綿手紡ぎの会 教室
   奈良市山陵町652−6
    
3日教室終了後、各々のペースで紡ぎを継続できる時間も設けています。
お申込み、お問い合わせは、メールまたは電話でお願いいたします。

つちや織物所
tel 0742-81-7402
nuno@tsuchiya-orimono.com


布になる

 木々が色づき始め、秋の空気が気持ちよく、食欲が加速しております…。

 紡ぎ教室も、実りの秋。
 なんと、みなさんの紡いだ糸が布になりました!

 みなさんの紡いだ糸を集め、染め、つちやさんが織りあげ、『日本民藝館展』に応募をすることに。

 私も滑り込みセーフで、1綛ですが、参加することができました。
 つたない糸ながら、この布に織り込まれているかと思うと、本当に嬉しいかぎり。

 綿から糸へ……糸から布へ……1つ1つの段階を経て、1人1人の糸への思いが形になっていく姿は、感動的です。

 布のお披露目会では、布をひとしきり観たあと、美味しい食事をいただきました。

 教室のみなさんが、わいわいと楽しくおしゃべりをし、できあがった布を愛おしそうに眺めたり、触れたりしている姿は、私の脳裏に焼きついたのでした。

 そして、食欲も満たされたのでした。

西川 2015.11.3


綿摘みの報告です

綿畑の話が続きますが、ブログでお知らせしていた9月、10月の3回にわたる収穫が終わりました。

見事に秋晴れが続いていたこの秋の天気ですが、どういう訳か予定していた日が
すべて雨の影響を受けることになってしまい、濡れた綿を収穫する日もありました。

水に濡れると萼(がく)などの色素で繊維が染まることもあります。
そのため雨を避け、朝露も乾き、十分に乾燥した状態で収穫するのがよく、
また収穫後は床に広げて天日をあてて数日、しっかりと乾燥させます。
綿の繊維だけでなく、中の種も乾燥させることで、
綿繰り(種をとる)など次の作業がしやすくなります。

次々に弾けてゆく綿ですが、何度か綿摘みをしていると、野菜や果物の食べ頃のように、
綿の弾け方にも摘み頃というのか、そんな様子も見えてきます。

良い状態で綿摘みをするには、収穫期にはできるだけ日々畑に
足を運ぶことが大切なのだと実感します。
綿畑を専業でやるわけではないので難しいことですが、
来年は工房近くに畑が引越しますから、今年とは様子がかわりそうです。

今後もまだまだ収穫は続きますが、ひとまず10月までを終えてほっとひと息、
摘み終えた綿を前にお茶の時間です。

広い畑でひとりふたりでは途方に暮れることも、人出があると楽しく気持ちの良い作業です。
綿摘みのお手伝いをしていただいたみなさま、ありがとうございました!

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2015年11月1日 細川


新しい畑の準備をはじめました。

奈良市鹿野園町の綿畑では収穫が続いています。それと同時に、来年は工房の近くに綿畑を移そうと新しい畑の準備を始めています。周囲に田畑の多い土地柄なので、ありがたいことにとても気持ちのいい畑を貸して頂くことができました。現状は草だらけですが、こうして何年も耕作されなかった土地は肥えているとききます。それを励みにこの野原を畑にしていきます。

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つちや 2015.10.20


奈良の綿

実りの秋ですね。織物所の周りでは柿が色づき、とても美味しそうです。

畑の綿も収穫の時期を迎え、綿摘みが始まりました。

そして、私も、昨年に奈良で作った綿(奈良の綿)を紡がせて貰うことになりました。

今まで紡いでいた綿は岐阜県の綿で、繊維が太めでしっかりした糸ができあがります。

奈良の綿は繊維が柔らかく、綿菓子のような…動物のような…とてもフワフワした綿です。
そのうえ、種から大切に育てられたとあって、「おー、よしよし。」と、何だか今までと違った感情が…。
紡ぎの教室でも「かわいい!」との声があがります。

不思議ですが、綿を眺めたり、触れたりすることで、癒されていく感覚があります。

奈良の綿、大事に紡ぎたいと思います。

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西川 2015.10.6


今年の収穫は・・・

すっかり秋らしい気候になりました。

畑の綿も稔りの季節。
HPでもお知らせしていましたが、
明日は今年初めての綿摘みの日となります。

すでに一株が大人の背丈ほどに成長していますが、
綿が弾けていく順番は株の根元の方からで、
徐々に上へ上へと移っていきます。
なので9月の収穫は、しゃがみこんで・・・
ということが自然と多くなります。

昨年は年内いっぱい(年が明けてからも)収穫することが
できましたが、綿の状態と品質がよいのはやはり最盛期の
10月頃のものでした。

10月の綿摘みも、定員いっぱいとなりましたので
締め切りとさせていただきました。
お申し込みありがとうございました。

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細川 2015年9月23日


日本民藝館展

実はこの夏からプロジェクトが進行しています。

昨年収穫した奈良産のわたを糸につむぎ、奈良木綿手紡ぎの会として初めての
一枚の布をつくって日本民藝館展に出品するというものです。

通常、多人数で作った糸を集めて織るということはしませんが、
どのような布になるにせよ、それが今私たちにできる布ですし、
それが見たいと思います。

夏の間みんなで紡ぎためて、各自の手加減の違いが表れて表情豊かな糸が
できています。それがなんとも愛らしい!これから染め、織りの準備に入ります。

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つちや  2015.9.17


綿摘みのご案内

5月に蒔いた種が収穫の季節を迎えました。
若草山を遠くに望む綿畑です。
秋の一日、一緒に綿摘みをしませんか?

日時:9月24日(木)、10月11日(日)、10月28日(水)
   9時~15時頃
   雨天の場合はそれぞれ翌日に変更とします。
場所:奈良市鹿野園町(奈良駅より車で15分程)
参加費:500円(お茶、綿のたね付)+850円(お弁当代)

畑には日影がありませんので、長そで、長ズボン、帽子でお越しください。
また、足場の悪いところもありますので汚れてもいいスニーカー、長靴でお願いします。

9時頃から作業を始めています。
都合のよい時間にお越しいただいて構いませんが、
おいしいお弁当を用意していますので、ぜひ一日ご参加ください。

お申し込みは、電話、メールにてお願いいたします。
詳しい住所などご案内します。

つちや織物所 
電話  0742−81−4702
メール nuno@tsuchiya-orimono.com

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           綿がはじけるまでもう少しです


綛にする

あの猛暑が嘘のように、夏に蓮が咲いていた鉢の中では、産まれたばかりのメダカが涼しげに泳いでいますよ。

気がつけば、デコボコながらも、たくさんの糸が紡げました。
ある程度紡げたら、糸を“綛(かせ)”という形に整えていきます。

綛とは、綛あげ機という道具を使い、糸を輪っかにし、まとめていきます。
教室では、〈200回巻いて、重さが20g〉という基準を設けています。そうすることで、糸の太さの目安がわかり、だいたいの長さも把握できるそうです。

糸を散らしながら、クルクルクルクルと巻いていきます。途中、回数を間違えそうになりながらも、巻くことができました。

私の第1号の綛は…………35gでした〜。
太い糸が多く、重くなってしまいました。

そして、第2号は…………20g!!
やった〜!!と喜んだのもつかの間、太い糸と細い糸が、ほどよく混ざり合っていたようです(笑)

綛にすると数字で表されるので、緊張感もでてきますね。
けれど、「糸になったんだなぁ。」という実感と嬉しさが、ますます増幅しました。

まだまだ、ワクワクです。

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西川 2015.9.1


藍を染めて思うこと

厳しい暑さも峠を越え、暦では立秋を過ぎ処暑に入りました。
七十二候では「綿柎開(わたのはなしべひらく)」
字のごとく、綿を包む柎(がくのことだそうです)が開き始める頃。
畑でも暦と違わず、去年と同じく今年もこの時期に最初の綿の実が開きました。

先日、染織の勉強をしているHさんから「藍が建ちました」とのことで、
紡いだ糸を持参して天理に行ってきました。

藍を「建てる」という言葉は耳にした事がありますが、それ自体が一体どういうことなのか、
彼女の話から、また後日調べてみたところから、「還元」とか「酸化」とか
化学の話に繋がることを知りました。

おおまかに・・・ですが、草木染めは一般的に染材を水に溶かし、
それを繊維に染み込ませ繊維と色素を結合させます。
一方藍のすくもの持つ色素(インジゴ)は水に溶けないので、
一旦色素を水に溶ける形にして繊維に染み込ませて(還元により水溶性にする)、
酸素にふれて酸化させることで再び繊維の中でインジゴに戻す、という染めの仕組みです。
その還元の方法のひとつが、微生物の力を借りて発酵させるというものです。

すくもに灰汁や小麦ふすまを混ぜて藍建てを行ったそうで、
微生物たちの好む環境に整えたり、栄養を与えたりと発酵を促しておよそ一週間、
染めることのできるサインとして藍甕に花が咲いたのです(写真の泡です)

染めは藍甕の中にそっと糸を沈め、糸の全てが液の中にあるように静かに手を動かします。
甕から引き上げてからは色の変化がめまぐるしく、瞬間的にあらわれては
移り変わっていく色に目を奪われながらも素早く糸を動かします。

手の中でおこる小さいけれど確かな変化には、目に見えないところで小さな生物たちの力を
借りているのだと思うと、染め上がった糸が一層愛おしく思えます。

細川    2015年8月25日

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