綛にする

あの猛暑が嘘のように、夏に蓮が咲いていた鉢の中では、産まれたばかりのメダカが涼しげに泳いでいますよ。

気がつけば、デコボコながらも、たくさんの糸が紡げました。
ある程度紡げたら、糸を“綛(かせ)”という形に整えていきます。

綛とは、綛あげ機という道具を使い、糸を輪っかにし、まとめていきます。
教室では、〈200回巻いて、重さが20g〉という基準を設けています。そうすることで、糸の太さの目安がわかり、だいたいの長さも把握できるそうです。

糸を散らしながら、クルクルクルクルと巻いていきます。途中、回数を間違えそうになりながらも、巻くことができました。

私の第1号の綛は…………35gでした〜。
太い糸が多く、重くなってしまいました。

そして、第2号は…………20g!!
やった〜!!と喜んだのもつかの間、太い糸と細い糸が、ほどよく混ざり合っていたようです(笑)

綛にすると数字で表されるので、緊張感もでてきますね。
けれど、「糸になったんだなぁ。」という実感と嬉しさが、ますます増幅しました。

まだまだ、ワクワクです。

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西川 2015.9.1


藍を染めて思うこと

厳しい暑さも峠を越え、暦では立秋を過ぎ処暑に入りました。
七十二候では「綿柎開(わたのはなしべひらく)」
字のごとく、綿を包む柎(がくのことだそうです)が開き始める頃。
畑でも暦と違わず、去年と同じく今年もこの時期に最初の綿の実が開きました。

先日、染織の勉強をしているHさんから「藍が建ちました」とのことで、
紡いだ糸を持参して天理に行ってきました。

藍を「建てる」という言葉は耳にした事がありますが、それ自体が一体どういうことなのか、
彼女の話から、また後日調べてみたところから、「還元」とか「酸化」とか
化学の話に繋がることを知りました。

おおまかに・・・ですが、草木染めは一般的に染材を水に溶かし、
それを繊維に染み込ませ繊維と色素を結合させます。
一方藍のすくもの持つ色素(インジゴ)は水に溶けないので、
一旦色素を水に溶ける形にして繊維に染み込ませて(還元により水溶性にする)、
酸素にふれて酸化させることで再び繊維の中でインジゴに戻す、という染めの仕組みです。
その還元の方法のひとつが、微生物の力を借りて発酵させるというものです。

すくもに灰汁や小麦ふすまを混ぜて藍建てを行ったそうで、
微生物たちの好む環境に整えたり、栄養を与えたりと発酵を促しておよそ一週間、
染めることのできるサインとして藍甕に花が咲いたのです(写真の泡です)

染めは藍甕の中にそっと糸を沈め、糸の全てが液の中にあるように静かに手を動かします。
甕から引き上げてからは色の変化がめまぐるしく、瞬間的にあらわれては
移り変わっていく色に目を奪われながらも素早く糸を動かします。

手の中でおこる小さいけれど確かな変化には、目に見えないところで小さな生物たちの力を
借りているのだと思うと、染め上がった糸が一層愛おしく思えます。

細川    2015年8月25日

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自らの色

せっかく栽培から手がけているので、だからこそ得られる糸や布ができないかと
折に触れ考えている。これは実綿(まだ中に種を含んだ綿)を丸ごと染めてみたもの。
染めるといっても、いつものように他の草木から染液を取って染めるのではなくて、ふわふわの綿の中に含まれている種そのものの持っている色素だけの色です。要するに実綿を水に入れて煮て、媒染したわけです。いわば綿の自前の色。
写真ではわかりにくいかもしれないけれど、右半分の色が少し薄いのは、その部分を半年以上陽に当てていたから。媒染によってはあまり褪色していないものもある。ピンク系の色はあまり使うことはないものの、この色悪くないなと眺めている。

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ツチヤ      2015.8.18


だんだんと。

つちや織物所にも、暑い夏がやってきました!
青竹がぐんぐん伸び、教室のある2階まで顔を覗かせています。

紡ぎ始めてから、だいぶ変化があらわれてきました。バラバラの太さの糸から、細い糸になり始め、切れる回数も減っています。(あくまでも)パッと見ると綺麗なので、自分でもニヤッとしてしまいます。

ですが……なんと……糸の太さを自分で調整できるとのこと!綿と紡ぎ車に任せ、太さは自然に紡がれると思っていた私には衝撃的な事実‼︎
教室では、できる方がいるので、羨望の眼差しでマジマジと見ています。
そして、意識をしながら紡いでみましたが、残念ながらままなりませんでした。
その感覚を手に入れるのは、まだ先になりそうなので、今は安定した糸を目指そうと思います。

西川   2015年8月4日

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開花

台風と共に梅雨も過ぎ去ったようで、すっかり夏の空となりました。

綿の畑は、台風対策に支柱にしっかりと固定していたので、
無事にやり過ごすことができたようです。

7月に入り気温の高くなるにつれ、ぐんぐん成長して花をつけている株も
ちらほらと出てきました。

綿はアオイ科に属するので、同じ科のフヨウやムクゲ、またはオクラの花に
よく似ています。
1日花なのですが、朝に花開いた時にはうっすらと黄味を帯びている花も、
夕方にはピンクに染まっている、といった感じの変化を見せてくれます。
写真は赤綿の花の様子で、花弁から雄しべ雌しべまで白く、涼しげな印象です。

開花より40〜50日程で実がはじけ白い綿が顔を覗かせます。
これからの時期は株の根元の方から次々に花開く様子が楽しめそうです。

赤綿の花
                           細川 2015年7月22日


7月はじめの綿畑

虫の被害に遭い、種まきをし直すということがありましたが、その後は徐々に被害も収まり
今では240株すべてが揃ってひと安心しています。種まき時期の違いから大きさも様々ですが、
順調に葉を広げています。これからしばらくは雑草取りに励みます。

土屋        2015年7月7日

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初心者からの手紡ぎ

6月から、つちや織物所のスタッフになりました西川です。
どうぞよろしくお願いします。

梅雨空でスッキリしないお天気が続きますが、つちや織物所の庭では、睡蓮の花が凛と咲いています。

さて、手紡ぎも初心者の私です。
まだまだ、糸が細かったり…太かったり…ときには切れたりします。
でも、くるくると回していると、ふと…車を回すリズム、綿を引く手のタイミングが合い、糸はスルスルと紡ぎだされます。
ふわふわの綿から糸になる工程は、なんとも心地よく、満たされていく時間です。

教室のみなさんの糸を見せてもらうと、整っていて美しい!とため息がでるばかり。
まだまだ不恰好な糸ですが、追いつけるよう、紡いでいきたいと思います。

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           紡いだ糸で、タオルを織っている方たちも。

西川


奈良の綿を紡ぐ

手紡ぎの会では、昨年畑で収穫した綿をみんなで紡ぎはじめました。

3日教室で初めて糸車にふれ、綿を紡ぎはじめてから長い人でおよそ1年。
糸の太さや撚りの具合、各々に自分のペースを掴み安定した糸を紡げるまでに上達しました。

収穫からはじまり、きれいに掃除して綿繰り(種をとる)など、
紡ぐまでの道のりを自分たちの手で行ってきた綿です。
糸車に向かう姿勢には緊張感が漂っていましたが、
紡いだ糸を綛(かせ)にして、手のひらにその感触を味わうと
ただただうれしく、しばらく握りしめたり眺めたりしていました。

これから先の道のりもまだまだ遠くありますが、
ひとまずここまでたどり着けたことに感謝したいと思います。

写真の糸はそうしてみんなが紡いだもので、
それぞれに違う表情、質感でおもしろいです。

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はじめての方はまず3日教室へお越しください。
 
<3日教室>
  日時:奇数月の第1、2、3水曜日(3日間で一講座となります)
     7月の開催日  1日、8日、15日
     9月の開催日  2日、9日、16日
     11月の開催日 4日、11日、18日
     時間はいずれも13:30〜16:30
  場所:奈良木綿手紡ぎの会 教室 
     住所 奈良市山陵町652−6
  費用:12,000円(講習、道具使用料、綿代込み)
  定員:6名

電話、メールにて受付をしています。
お問い合せをご覧ください。

細川                     2015年 6月18日


種まき 2015/5/14 ところが・・・

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雨降りの翌日、種を蒔きました。昨年収穫した綿からとれた種です。

土を細かく砕いたり、ゴミを取り除きながら一箇所に3粒づつ丁寧に蒔きます。
約240カ所蒔き終えるのに、2時間半ほどかかりました。
2、3日で芽がでる予定・・・

ところが、

出たと思ったら夜盗虫の幼虫に茎を食べられて倒される被害が急増。
毎日毎日被害は続き、その周辺を探すとちゃんと幼虫が見つかります。
アドバイスをいただいている農家の方によくよく話を聞くと、昨年田んぼだった場合は
虫が少なく、田んぼでなく畑だった場合は翌年虫が多くなるのが常識とのこと。
冬の間によく土を耕すことが一番の特効薬だそうですが、今となっては後の祭りです。
地道に虫を退治することを繰り返すことにして、
減ってしまった苗の分は、改めてポットに種まきをして今育てています。
ポットでは虫もいませんから、ピカピカの双葉が出ています。どうか元気に育って欲しい。

これを畑に定植してからの虫の被害がどのくらい出るかが
心配ですが、やるしかない!と腹をくくる今日この頃です。

土屋


綿畑体験メンバー 募集します

綿畑の作業を、今シーズン通じて一緒にしてくださる方を募集します。
紡ぎの会に参加していない方でも畑を体験できます。

日程 月2回で主に木曜日(天候に応じて火曜、金曜になることもあります)
   季節により作業しやすい時間半日、または1日

場所 奈良市鹿野園町  現地または近鉄奈良駅前で集合して畑に行きます

持ち物・服装 長靴、長袖長ズボン、飲料水

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年間予定

5月  6月  7月  8月  9月  10月  11月  12月  1月

  種まき  支柱・摘芯     ———————– 収穫 ———————– 刈り取り
  ———– 草取り ———–
      ———- 支柱手直し 見回り———–

作業の開始は、5月14日(木)の種蒔きからです。

申し込み、お問い合わせは電話またはメールでお願いいたします。

奈良 木綿手紡ぎの会 (つちや織物所内)
奈良市山陵町652−6
電話0742−81−4702
メール nuno@tsuchiya-orimono.com